お風呂を嫌がる理由から対策を考える
子どもがお風呂を嫌がる理由っていくつか考えられるんですよね。
子どもが明らかにお風呂を嫌がっているのであれば、何か対策を考える前にお風呂の何が嫌なのかを明確にすることがポイントです。
お風呂嫌いとして考えられる理由を以下にあげますので、よければ参考にしてみてくださいね。
場面の切り替えができない
遊んでいたりTVを見ていたり、他のことをしている状態から、お風呂に入るというシーンの切り替えをするまでに時間がかかるケースはよくあることだと思います。
特に子どもは、一つのことを始めると次の行動にうつすまでに時間がかかるんですよね。
その上、「お風呂に入る」は言葉だけ見ると「手を洗う」と同じような一つの動作に見えますが、分解していくとかなりの動作が含まれています。
以下のような内容を全てひとまとめにして「お風呂に入る」なんです。
- お風呂上がりに着る服を準備する(シャツ・パンツ・パジャマなど)
- タオルを準備する
- 服を脱ぐ
- お風呂に入る
- シャワーを浴びる
- 顔を洗う
- 頭を洗う(シャンプー+コンディショナー)
- 体を洗う
- 湯船に入る
- タオルで体を拭く
- 服を着る
- 髪の毛を乾かす
文字にしてみると、かなりたくさんの動作が「お風呂を入る」に含まれているとよくわかりますよね。
「お風呂に入る」という動作を面倒だなと感じるのは子どもも大人も一緒なんでしょうね。
場面の切り替えが苦手、お風呂に入るのが面倒だ、と思っているお子さんには、「お風呂に入ることが楽しみになる仕掛けをつくる」「お風呂に入る動作の数を減らす」対策が向いているといえます。
お風呂にネガティブなイメージがある
もしかすると、お風呂に対して「お湯や水が怖い」「目や耳にお湯などが入るのが嫌」「狭い空間が苦手」といったネガティブなイメージを持っていることが原因かもしれません。
ネガティブに感じる要素が少しでも緩和されるよう、子どもの気持ちを尊重して対策を考えてみましょう。
例えば、お湯や水が怖いのであれば「お湯や水を使った遊びを用意する」「濡れたタオルでふく程度にする」など。その他の要因も原因を聞いてみて「目や耳にお湯が入らないよう工夫する」「扉を開けてお風呂に入る」などできることは対策をとっておかれることがおすすめです。
受動的な動作ばかりでつまらない
てい先生曰く、「お風呂は子どもにとって受動的な場所だからつまらない」のだそう。
確かに2歳・3歳・4歳くらいの幼児期は、脱衣から体洗いまで親があれこれ手伝いがちですよね。
親がよかれと思って手伝っていたことが、子どものお風呂をつまらなくさせている原因だったとは目から鱗です。
幼児であっても、服を脱ぐ、タオルで拭く、体を洗うといった動作を子ども自身で行えるようにすることもポイントの一つです。
子どもがお風呂を嫌がる原因がわかっても、具体的な対策はどうしたらいいの〜?という方もいらっしゃると思います。
正直、子どもは飽きっぽいので、いくつアイデアがあっても足りないもの。
以下に、考えられる限りのアイデアを列挙しましたので、手を替え品を替え使っていただければと思います。
場面の切り替えをスムーズにするお風呂対策
場面の切り替えが難しいお子さん向けの対策一覧です。
帰ってすぐにお風呂に入る習慣にする
みなさんのご家庭ではどのタイミングでお子さんをお風呂に入れていますか?
帰って→手を洗って→ご飯を食べて→遊んで→お風呂に入って→絵本を読んで→寝る、という流れで寝る前にお風呂入るご家庭も多いのではないでしょうか。
お風呂を嫌がる対策としてSNSで多くの先輩ママが実践しているのは、帰ってすぐにお風呂に入るというシンプルな方法です。
帰ってすぐお風呂に入る段取りに変えると「お風呂入ろうよ」→「あとで、今は入らない」という無意味なやり取りをなくせますよ。
さらに、帰宅後に以下の動作が省けるのもメリット。
- 帰宅直後の手洗い不要
- 洗髪後時間があるのでドライヤーを使わず自然乾燥にできる
他にも、家の中に外の菌を持ち込まずにすむ、といったメリットも。
お風呂の後にDVDなど楽しみを用意しておくと子どももスムーズにお風呂に入りやすくなります。
唯一の難点は、パジャマに着替えてから夕食を食べるため、パジャマが食事で汚れやすくなることくらいでしょうか。
食事の準備など、他の家事との兼ね合いがあり難しいご家庭もあるとは思いますが、「帰宅後すぐのお風呂」は、試す価値はあると思いますよ。
子ども用タオルと着替えは洗面所に収納する
親がなんとか頑張って子どもを洗面所まで連れていったとしても、タオルや着替えを準備している間にまたリビングの遊びに戻ってしまうということもありませんか。
または、着替えやタオルを準備することで満足し、別の方向に興味が湧いてしまい、お風呂まで辿り着けないなんてことも。
子どもがふらっと洗面所まで来たら、そのまま何も考えずにお風呂に入れられるよう、子ども用のタオルや着替え類は洗面所に収納しておくと、引き戻りやタイムロスが少なくなりますよ。
親子で一緒にお風呂に入る時は、親の着替えやタオルも洗面所の収納する方式にしておくとひと手間省けて便利です。
お風呂に行くまでの道中を楽しくする
リビングからお風呂へ向かう子どもの足取りって重くないですか。
我が家では少しでも楽しくお風呂に入ることができるよう、お風呂までの道のりも色々工夫しています。
年齢に応じてできることは変わると思うので、子どもの発達に応じて色々と工夫していただければと思います。
・後ろ歩きで進む
「後ろ歩きで進む」など、普段と違うミッションを出してみると、子どもってゲーム気分で動き出したりします。
同じミッションだと子どもも飽きるので、
- 「横歩き」
- 「音を立てない忍者歩き」
- 「電車ごっこで進む」
- 「ほふく前進で進む」
- 「手押し車で進む(逆立ちして足を持って手だけで進む)」
などミッションを変えて挑んでみましょう。
「ママ(パパ)も後ろ歩きやってみよう」とノリノリで提案することがポイントです。
2〜3歳くらいだと、今日は「カニさん歩き」、次の日は「カメさん歩き」、その次は「ウサギさん歩き」のように動物をテーマにすると案外盛り上がりますよ。
パパやママと一緒に進む
子どもとパパ・ママとのスキンシップが図れ、幼児期〜小学校低学年くらいまでは楽しめる移動方法です。
具体的には
- 「子どもを足の甲に乗せて進む」
- 「子どもを背中に乗せお馬ごっこしながら進む」
- 「子どもをおんぶして進む」
- 「じゃんけんグリコしながら進む」
といった方法があります。
小1娘は、現在もこのどれかの方法でお風呂に入りに行っています。
結局のところ、親に甘えたいんでしょうね。
洗面所に楽しいアクティビティを用意する
お風呂に入る手前の洗面所に楽しいアクティビティを用意するのも効果ありです。
お風呂に入る前に、「洗面所で遊ぶ」場面を導入するイメージですね。
例えば
- 立ったまま洋服を脱げるかな?
- 何秒で洋服を脱げるかな?
- 脱いだ洋服をカゴに投げて入れよう
- ジャンケンに勝ったら服を脱ごう
- 子どもの大好きな音楽を洗面所で流す
などなど、お金をかけない楽しいアクティビティでも子どもは満足そうです。
親も一緒にお風呂に入る
親も一緒に入ると子どもも喜んでお風呂に入りたがるかもしれません。
親が先にお風呂に入って鼻歌を歌ったりお風呂のおもちゃで遊んだり楽しそうにしておくと、楽しそうな声につられて子どもがお風呂に入ってくるというパターンも。
お風呂に対するネガティブなイメージを取り払う対策
お風呂に対してネガティブなイメージを持っているお子さんにお風呂って怖くないよというイメージを持ってもらうためのアイデアです。
お風呂に関する絵本を読む
お風呂時間をポジティブに捉えるための本を読んでおくのも効果ありです。
お風呂って怖くないよ、お風呂って気持ちいいよ、お風呂って楽しいよ、というメッセージが込められた絵本をセレクトして読んでみましょう。
お風呂で遊べるおもちゃを用意する
お風呂の時間を楽しくするには、手っ取り早くお風呂の中で遊べるおもちゃ。
お風呂の遊びの空間にしてしまえば、お風呂の時間も楽しい時間になりますよ。
MACOおすすめのおもちゃをご紹介していきますね。
ただし、遊びが盛り上がってしまうとなかなかお風呂から出てこなくなるというデメリットもあります。
知育パズル
図形的な形に触れて算数脳を鍛えられるタングラム。
壁に貼っていろんな形を作って遊べ、想像力が鍛えられます。
浴槽に浮かべて、コップですくうゲームとしても遊べます。
親子で、「これ何だ?」とクイズを出し合っても楽しいですよね。
お絵描きクレヨン
お風呂で使えるキットパスで壁にお絵描きしてみても楽しいです。
普通の大きさの紙では味わえないダイナミックな描き心地が楽しめますよ。
特に幼児期は、細かい絵や字を書くよりも大きな絵や字を描く方が脳や目・手の発達にいいんだとか。(書道の先生に教えてもらいました。)
水を入れる容器
ペットボトルでもプリンのカップでも何でも良いのですが、水を入れる容器が複数あると、それだけで子どもって集中して遊ぶんですよね。
せっかくなので知育界で人気の公文のカップをご紹介しておきます↓
大きさが少しづつ違っていて、量感を把握する勉強にもなるんです。
日替わりのプラ製おもちゃ
今日はこの人形・おもちゃで遊んでみない?とプラ製おもちゃをお風呂に持ち込むというのも効果ありです。
毎回同じおもちゃだと飽きるので、お部屋で遊んでいるけれど水に濡れても大丈夫なおもちゃをお風呂へ連行すると、ノリノリでお風呂へ向かいます。
「このおもちゃでどんな遊びができるだろう?」と考えてワクワクしているみたい。
ガチャガチャの容器などでもOKですよ。
ビニール袋
ビニール袋も子どもに人気の遊びです。
ビニール袋に穴を開けて遊ぶ遊び方が鉄板です。
たった一枚のビニール袋があるだけでも、子どもたちは夢中になって遊ぶんですよね。
釣りや○○すくいゲーム
湯船におもちゃをプカプカ浮かべて釣ったりすくったりする遊びもお風呂あそびの鉄板です。
夏はプールに浮かべて遊んでも縁日みたいで楽しいですよね。
人気の魚釣りゲームをご紹介しておきますね↓
水鉄砲
お風呂の中でお湯を使って遊ぶなら、水鉄砲は結構楽しいです。
我が家では、天井に向けて水を噴射したり、お風呂の縁に置いたものを狙って射的屋さんごっこをしたりして遊んでいます。
水鉄砲は夏のプール遊びで使っても盛り上がるので、一つ持っておいて損はないです。
バスボール
お風呂に入れるとシュワシュワ溶けて、中からキャラクターの人形が出てくるバスボールは子どもたちに人気の商品です。
毎回使うたびにお金が溶けていくような気がするため、我が家では特別なタイミングでしか使っていません。
特別な日にプレゼントとしてバスボールの詰め合わせを渡すと喜んでもらえますよ↓
ちなみに100円均一でも売っていますよ。
氷
バスボールの代わりに氷を使えば、おもちゃを氷の中に入れて凍らせて置いて、溶ければ出てくるという使い方もできますよ。
入浴剤
お風呂が色づいたり、泡になったりする入浴剤は、非日常感があるみたいで子どもも喜びます。
ストックを家に置いておき、ここぞというタイミングで使ってみてくださいね。
添加物が気になる方には、無添加の泡入浴剤がおすすめです↓
タブレット
何をやっても効果がない時の最終手段はタブレット持ち込み。
お風呂の時間では動画を見ていいよ、という決まりにすれば多くの子どもたちがスムーズにお風呂に入るはずです。
リズムのタブレット防水ケースはAmazonで売れ筋のようです↓
ダラダラ見にならないようタイマー制限はかけておきましょう。
お風呂から出た後の楽しいことを考えておく
お風呂出たら牛乳飲もうね、このおもちゃで遊ぼうね、TVを見ようねなどとお風呂を出た後の楽しみをつくっておくと、案外スムーズにお風呂に入ったりします。
遠足の前の日に早く寝るのと同じように、楽しみなことが早く来てほしいので、子どもの動きもスムーズになりますよ。
洗う内容を省略する
子どものお風呂に完璧を求めてはいけません。
お風呂自体がどうしても子どもが苦手であれば、洗う内容を減らすか、緩和してあげましょう。
できる時にできることをする、限界の時は無理しない、をキーワードに思いつく限りのお風呂省略方法をまとめてみました。
洗髪は2〜3日に1回とする
髪を洗うのって、嫌がる子どもが多いんですよね。
洗髪は毎日しなきゃと思っている人が多いかもしれませんが、海外の人たちは2日に1回程度の頻度だったりもします。
汗をかきにくい時期などは、頭の匂いが気にならなければ、髪の毛を洗う頻度は落とせるといえます。
シャンプー・コンディショナーを使わない
子どもの頃は、まだ頭皮から分泌される皮脂も少ないので、シャンプーを使わないお湯だけの洗髪(湯シャン)でも十分といえます。
頭の皮脂って強く洗い流せば流すほど分泌されるので、湯シャンにするならシャンプーはあまり混ぜない方がいいですよ。
湯シャンを続けていくとどんどん皮脂の分泌量が減っていくんです。
湯シャンだと、髪を洗う時にシャンプーの泡が目に入ったりしないですし、コンディショナーを洗い流す手間も省けます。
洗髪の時間を短くしたければ「湯シャン」がおすすめ。
シャワーを浴びるだけ
湯船に入らない、石鹸を使わない、でもいいという割り切ったお風呂の入り方。
急いでいる時や、汗だけ流したい時に使う方法です。
汚れやすいお尻だけは丁寧に洗い流してもらっています。
タオルお風呂
タオルお風呂は、汗をかいているけど、どうしてもお風呂に入りたくない時に使える技です。
タオルをお湯(夏場は水)で濡らして、体全体を拭くだけ。
お風呂場に行かなくてもよく、服さえ脱ぐことができればできますよ。
2歳ごろのイヤイヤ期は、タオルお風呂の出番が多かったですね。
お風呂に入らない
家事育児が回らない時、子どもが眠たがっている時などの必殺技は「お風呂に入らない」こと。
1日くらいお風呂に入らなかったからといって、何かが起こるわけではありませんよね。
病気の時などもお風呂に入らなかったりしますよね。
「お風呂に入らない」は、多くのママ・パパの最終手段だと思っています。
お風呂に入らなくても、下着や洋服だけは着替えることをおすすめしておきます。下着を変えるだけでも体がさっぱりしますよ。
子どもが能動的に動く仕組みをつくる
洗われるという受動的な入浴だと、子どもたちのお風呂に入るモチベーションが上がらないとのこと。
自分で能動的に関われる機会を設けることで、子どものお風呂に入ろうという意欲につながる可能性もあります。
プライベートゾーンは自分で洗えるようにする
「水着で隠れるプライベートゾーンを他人に触らせてはいけない」という意識を持ってもらうために、上半身や下半身は子ども自身で洗う習慣をつけた方がよいのだそう。
性教育という意味でも大事なことですので、2,3歳くらいからプライベートゾーンは自分で洗うことが推奨されています。
綺麗に洗えたね、泡立ちがいいね、など声掛けしながら洗うとより自信がつきますよ。
うちの娘は自分で体を洗えることが自信になり、洗髪も自分でできるようになりました。
お風呂に入ったついでにお風呂そうじ
壁や床、湯船を洗ったり、排水溝のそうじをしたりという役割を子どもに任せるというのも主体的にお風呂に関われるポイントの一つです。
○○ちゃんが洗ってくれたから「お風呂が綺麗になったね」、「気持ちよくお風呂に入れたよ」という労いの言葉は忘れないようにしましょう。
お風呂を嫌がる子ども対策 まとめ
本記事では、子どもがお風呂を嫌がる場合の対策についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
ほとんどが私も試した対策で、効果があったものばかりです。
ただ、子どもも飽きっぽいので、最終的には手を変え品を変え対応していくしかないんですよね。
毎日忙しくて子どもたちをお風呂に入れるだけでヘトヘトなママ・パパへ
冷凍弁当のナッシュをお守り代わりに置いておきますね↓
いざというときに電子レンジでチンするだけで栄養バランスの整った食事が食べられるがおすすめです。