子どもが成長するとともに、「なんで?」という質問が親に投げかけられる機会も増えていくと思います。
どんな風に回答するのが正解なの?とお悩みのママパパに、疑問に答える時の心構えをまとめてみました。
子どもの疑問に対するNGな対応
子どもたちは「なんで?」と疑問の解消とともに、ママパパとのコミュニケーションを取りたいと思っていることもしばしば。
疑問が投げかけられた時は、子どもからのコミュニケーションを断絶しない、という点のみ念頭に入れておけばOKです。
NGフレーズ①
「今忙しいから後でね」
子どもの興味関心を後回しにしてしまうと、その物や事象に対する熱が冷めてしまうかもしれません。
忙しくてどうしても答えられない時は、「あと5分待ってね」「○時になったら一緒に調べよう」などと約束しておきましょう。
NGフレーズ②
「ママ(パパ)にはわからない」
「わからない」で話が終わってしまいます。
子どもの興味の範囲を広げる機会をなくしてしまっているとも言えるでしょう。
NGフレーズ③
「先生に聞いてみて」
ママやパパとコミュニケーションを取りたいと思って質問した子どもからすると、先生に丸投げの答えはコミュニケーションの断絶に繋がります。
「一緒に先生に聞いてみよう」などと、親も関心を示すなら○。
NGフレーズ④
「そんなことばかり考えていないで、○○しなさい」
子どもが興味を持ったことを否定してしまうと、子どもの好奇心の芽を摘んでしまうことにも繋がります。
NGフレーズ⑤
「そんなことも知らないの?」
子どもをバカにするのはNG。1人の人間として尊厳を持って接しましょう。
子どもの疑問・質問への回答パターン
「なんで?」という子どもの疑問・質問については、興味を持って回答することがポイント。
質問をきっかけにコミュニケーションをとることで、親子の信頼関係も深まります。
それでは、早速回答パターンをみていきましょう。
パターン①質問返し
「何でだと思う〜?」
「○○ちゃんは何でだと思う?」、「どうしてそう思ったの?」という質問を返すことで、子どもの考える力を育てることにも繋がります。
親が答えを知っている時、知らない時の両方に対応できる魔法のフレーズです。
「その考えは間違っている」などと子どもの考えを否定しないよう気を付けましょう。
パターン②物語調に回答する
「お空が悲しくて泣いているから、雨が降るんじゃないかな」
特に幼児期などは、ストーリーを作っておくと、子どもと一緒に楽しくファンタジーの世界に浸れます。
物心がつき「そんな訳ないでしょ!」と子どもに言われるまで使える答え方です。
パターン③理論で答える
「雲は水の粒からできているんだよ〜」
答えを知っている時は、理論で答えることも○。
子どもの理解力に合わせて、簡単な概念で伝えるようにしましょう。
パターン④一緒に考える
「なんでお空は青いんだろうね。海の色が反射しているのかな?」
親子で想像を膨らませて一緒に考えられるのも、子育て期間ならではの楽しみです。
子どもの意見にも「そうかもしれないね〜」と耳を傾けて、肯定的に話してみましょう。
パターン⑤一緒に調べる
「ママ(パパ)も知らないから一緒に調べよう」
図書館に行ったり、インターネットで調べたりしても良いですが、家に1冊図鑑があると便利です。
我が家では「しぜんとかがくのはっけん! 366」を活用しています。
特定のテーマに絞っておらず、広く浅く調べられるのでおすすめです。
小学館のプレNEOシリーズの図鑑も根強い人気があります。
図鑑なら、知りたい内容を索引から逆引きできます。
一度使い方を覚えれば子ども自身で調べて答えに辿り着くこともできますよ。
パターン⑥実験・観察してみる
「どうなるか一緒に実験してみよう」
子どもの「なんで?」を深掘りする実験や研究をしてみるというのも、学びを深める手法の一つです。
ママ・パパの手は取られますが、親子の絆や探求意欲の向上など得られるものは大きいといえるでしょう。
既存のテンプレートをプリントアウトすれば、モチベーションも上がると思います。
パターン⑦専門家やプロに聞く
「詳しい人に聞いてみよう」
専門家やその道のプロに聞くと、より多角的な視点を得られます。身近に詳しい人がいれば、尋ねてみるとよいでしょう。
科学や生物・宇宙などについてより詳しく知りたい時は、NHKの『子ども科学電話相談』を頼るという手もあります。
過去回は以下サイトからでも視聴できますよ。
まとめ
子どもたちの「なんで?」という疑問・質問は、成長の証です。
子どもたちの好奇心を尊重し、子どもとのコミュニケーションの一貫として捉えることが大事といえます。
「なんで?」を子どもと一緒に楽しく考えることで、学びの楽しさや親子の信頼関係を深めていければいいですね。