こんにちは。ワーママMACOです。
みなさん、出産ってどんなイメージですか?
正直、わたしは出産するまでとにかくお腹が痛いということと、ヒーヒーフーという声掛けのイメージしかありませんでした。
実際に出産を経て、実際に経験してみないとわからなかったこと、こんな感情になるんだという発見がたくさんあったので、どなたかの参考になればと思いブログにまとめることにしました。
年末に初産・自然分娩・公立病院を経験した、出産体験談です。
出産未経験の方は「へぇ〜出産でこんな風に感じる人もいるんだ」と
出産経験者の方は、「わたしの時はこうだったなぁ」などと、出産に思いを馳せられるきっかけとなればうれしいです。
Table of Contents
12月、正産期突入
恥骨が時々痛むものの、体調は妊娠期間の中で一番良好。
正産期に入るといつ陣痛→出産になるかわからないので、自宅〜病院の近くで過ごすようにお医者さんから指導される。
食事も運動も苦にならず、産休期間に入って時間も有り余っているというのに、徒歩圏内で生活せねばならないというジレンマ。
助産師さんからしっかり動いて下さいと言われ、、1日2時間以上ひたすら近場を練り歩いて過ごす。
気になるお店や行ったことのない場所を目的地に定め、やたらパン屋巡りをしていたため、ここへ来て急な体重増加。
予定日の2週間前
赤ちゃんが下がってきていて、子宮口も開きかけているので、次回の検診までには生まれているはず、というお医者さんの言葉を信じる。
親の都合でいうと、なるべく早く生まれてくれるに越したことはない。
大きくなると産むのが大変だし、出産や保育園申請の手続きも年内に済ませておきたし、お正月は実家でご馳走食べたい…
ちょうどこのタイミングで川上未映子さんと、よしもとばななさんの出産体験記を読む。
のんきに構えていたが、産んでから産後クライシスという結構な修羅場が待ち構えていることを知り、おののく。
川上未映子さんの『きみは赤ちゃん』は妊婦さんにおススメです。
川上さんご自身のリアルな出産体験をざっくばらんに書かれています。
予定日当日、出産の予兆なし
予定日前出産を目標に掲げて毎日頑張って運動したにも関わらず、この日になっても予兆は全くなし。
複数の親族から問い合わせがあるも、何事もなく一日が終わる。
頑張っても報われない努力があることを知った。
予定日3日後、検診にて
数日間そわそわしながら、再び検診の日がやってきた。
年内には生まれるでしょう、と再度お医者さんから予言される。
年明けまでに生まれなければ陣痛促進剤投与することに。
そもそも、予定日という名がついているものの、前後二週間のズレはままあるらしいのだ。
予定日4日後、初めての陣痛
赤ちゃんがだいぶ下がってきて、骨盤が広がってきているのがわかる。
何となく身体がダルくてしんどい。。
スクワットや階段昇降、散歩は自重して、家でゆっくり過ごす。
晩御飯の後に、夫が職場の近くで買ってきてくれたクリスマスケーキを食べる。
就寝しようとした11時頃からお腹が痛くなってきた。
早速ダウンロードした陣痛カウントアプリを使って、痛みの間隔を測ってみる。
話したり動くのがしんどい感じの鈍い痛みが、30分と10分と交互にくる感じ。
予定日5日後、やっとのことで病院へ移動
本格的な陣痛になるまでまだまだ時間がかかると思っていたのに、深夜1時前には既に10分間隔に。
病院に連絡している間に5分間隔になるも、深夜はタクシーがなかなか捕まらなくて焦る。
何社か当たってみた結果、事前登録していた陣痛タクシーにやっと繋がった。
夫に付き添われて午前3時頃に病院に滑り込み、ほっと一安心。
車椅子に乗せられて、陣痛室への移動するのは、病人になったような変な感覚。
陣痛室にて、ひたすら耐える
病院のパジャマに着替えて、陣痛室のベットに横になった途端に吐き気が。
なんとか耐えるも次の陣痛に合わせて胃の中のものが口から噴水のように溢れ出す。
晩御飯もケーキも全て出てしまった。
パジャマもベッドもダメになったので、隣のベッドにうつらせてもらう。
助産師さんと相方が体や服を綺麗にしてくれるも、病院に着いて早々に予期せぬ事象で他人に迷惑かける自分が情けなくて悲しくて泣けてくる。
ここからが本番。
3〜5分おきにやってくる陣痛に耐えること約6時間。
早々に破水する。
吐き気が治らないので、食事は取らずに、水分補給のみ。
横で相方が背中をさすってくれるが、その安心感からか気が緩み追加で何度か吐いてしまった。
陣痛と嘔吐がセットだなんて想定外。
人間の体は下へ押し出す力を我慢すると、その変わりに別のものが上へ押し出されるような構造になっているらしい。(MACOの体験より)
朝方、両親もかけつけてくれる。
定期的に押し寄せる痛みの波をこらえながら、正直、陣痛って耐えられないほどの痛みではないな、と思うほどの余裕はあった。
一時的な痛みでいうと、耳鼻科で鼻の奥に塩化亜鉛を塗られた時の方がよっぽど痛い。
いつまで耐えればいいのかわからないのが辛いところ。
人によっては丸二日かかることもあるらしいです。
助産師さんに、あとどれくらい頑張ればいいかを尋ねては、子宮口の大きさを測ってもらい、なんとか気力をもたせる。
徹夜明けで胃の中もすっからかんだからか、意識が朦朧とした状態でもだえる様子は周りからみるとかなり異様な光景だったに違いない。
頑張れば周りに気を遣い平静を装うこともできたろうが、それよりは若干狂気じみた私を演じている方が楽だった。
最後の方はいきむのを我慢するのが精一杯。
いきみ逃しのためにテニスボールを買っていたが、結局正座したときの自分のかかとで間に合った。
「もう限界に近いから早く出したい」と母に言ったら、助産師さんを呼んでくれたので助かった。
経験者がそばにいてくれるのは心強いです
この時点で、子宮口がほぼ開いた状態になっていたらしい。
朝の10時頃には、分娩室へ移動できることになった。
よし、いよいよファイナルステージだ!
分娩室にて、いきみ続ける
午前10時、相方と一緒に分娩室へ通される。
助産師さんが陣痛が来た時のいきみ方を教えてくれる。
息を吸ってーはいてー吸ってー息を止めて、いきんでー!!何となく助産師さんと息が合わない。
いきんでもそう簡単には出てくるわけもなく、陣痛の度に何度も挑戦する。
助産師さん二人はとても忙しそうで、陣痛が収まると自分の作業にもどってしまう。
産科医の先生もいないし、結構放置プレイ。
イメージしていたお産の光景となんか違う。。。
そんな中、ずっとつきっきりで『吸ってーはいてー』と声を掛けてくれる夫の存在は大きかった。
別に立ち会わなくていいよ、と言っていたものの、実際は夫が居てくれて本当に心強かった。
立会いを迷われている方には、是非とも立会い出産をおすすめします!
午前11時を過ぎてもまだ生まれる気配がない。
いきみにも慣れ、助産師さんとも息が合い出してきていい感じ。
このあたりで自分がまだ本気出せてないことに気付く。
いきむ=う◯ちを気張る行為に似ていると脳内で変換される。
赤ちゃんを産んだことはないが、便秘なら何度も経験している。
産まれてくる赤ちゃんには申し訳ないが、何が何でもう◯ち出すぞー!という方がイメージしやすいので、そっちをイメージしながら気張ることにした。
いざ、出産
顔を真っ赤にして気張ること数回、赤ちゃんの頭が出てきたようだ。
こっから先も気張り続けるのかと思いきや、急に周りが慌ただしくなり、場所がセッティングされていく。
気付けば産科医の先生が現れて、麻酔の注射を打ちますよーと、会陰切開の準備が着々となされていく。
やっとイメージしたお産の光景になった。
そこからが、まぁ早い。
麻酔が効いたのを確認し、会陰切開が施される。
その間にも陣痛がやってくるので、同じようにいきんでいると、突然生温い、もにょもにょが太ももに触れた。
???なんだこの感覚は???
と思っていたら、助産師さんから「おめでとうございます!!」と言われてさらに
???
どうやら赤ちゃんがヌルッと生まれてきていたらしい。
意外にも、出てきた時の快便感は皆無だった。
時間差で泣き声が聞こえ、へその緒が繋がった状態の赤ちゃんを目で確認。
未知との遭遇的な感じで、おおっ、これがお腹の中にいた人か、、、というのが正直な感想。
11時59分に誕生したそうな。
あと1分くらいサバを読んでくれてもよかったのに、と思わなくもない。
赤ちゃんが出てきた後も、胎盤の処理だとか、会陰切開部の縫合が残っている。
胎盤がどうなっているのかや、生まれた時の血をどうやって短時間で片付けているのかを純粋に見てみたかった。
縫合時は麻酔しているものの、チクチクされるのが気になり縫われるたびにビクついた。
もろもろの処置が終わってからのカンガルーケア。
綺麗にしてもらった赤ちゃんを胸に乗せてもらう。
生まれた直後ですでにお腹が空いているらしく、自分の握り拳をちゅぱちゅぱと吸っている様がちょっと笑える。
小さい、けれどお腹の中にいたと考えると大きい。
人なんだろうけど、まだ人に成り切っていない宇宙人みたい。
顔はくしゃっとしていて、お世辞にもかわいいとは言えないなぁ。
出産直後に感極まるようなことは全くなく、ただ淡々と目の前で起こる出来事を観察して面白がっていた。
〜長くなってきたので、続きは次の記事へ